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Q.今では独立開業支援も行っているそうですが。

「さぬきうどん」の第一次ブームは昭和45年にありました。香川県出身の方が全国で「さぬきうどん」を販売していましたが、うどんを身体ひとつで作るのは大変だったこと、また機械化されたことにより、簡単に衛生的に麺が作れるということが口コミで全国に広がり、当社の製麺機が売れていくようになりました。

製麺工場などでは、製麺をする優秀な機械があればおいしい「さぬきうどん」は出来るようになりました。しかし、独立して店舗を開店された方に機械を導入していただいた方々からは「おいしい出汁はどう作るのか、あげの味付けは、天ぷらの揚げ方は・・・」と、麺だけでなくうどん屋としてのトータル的なアドバイスが欲しいという要望が高くなり、全国各地を回って、機械の導入から指導までを行うようになりました。

最初は、機械を購入していただいたサービスで行っておりましたが、やはりサービスで教えてもらうとなかなか身につかない現状がありました。また、1件ずつ指導する余裕もなくなり、研修センターを各地に設置し、現在では全国で11会場を持つようになりました。また、研修を有料にすることにより、より真剣に学んでいただけるような環境づくりとノウハウを提供しました。
地域によって大きく違う出汁の味は、関西・関東のお客様の好みをリサーチし、その地域のお客様にあった味にすることも必要です。それには、まず、平均した品質を保つための基礎的な勉強、材料の知識をしておかなければ、無理です。また、技術だけを身につけても店舗経営はなかなか難しいという現実が分かったのです。

次に必要なのは店舗経営に関すること、つまりは「売り方」です。
いくらおいしいうどんができても、経営努力は常に欠かせません。「さぬきうどん」というブランドを利用しながら、経営企画を勉強していくのです。
全国各地で独立開業された方々より様々な情報を提供していただくことにより、地域の様々な特性や顧客のニーズを最新情報として把握することができました。外食産業でも一番のライバルは「コンビニ」だと思っています。「コンビニ」は皆さんご存知の通り、絶大な販売力を持っています。そのようなライバル店に対して差別化を行っていくには、「よその店にないものを自分の店に持つ。それに肝心なものは・・・」という視点で常に考えています。研修にお越しいただいた方には、経営企画のアドバイスから開業、開業後まで、その方が納得していただくまで指導を行っています。職人さんを凌ぐ「さぬきうどん店」をつくるには、自分の事業形態を含め、とにかく勉強することです。

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