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さぬき麺機(株) 代表取締役 岡原 雄二様
香川県三豊市高瀬町下勝間148-3 TEL0875-72-3145 FAX0875-73-5139
http://www.menki.co.jp/

御社の事業内容や社長がこの事業に携わったきっかけをお聞かせください。

当社は、製麺機製作・販売というハード面と、製麺技術の開発や独立開業支援を行うソフト面の2つの事業を行っています。

先々代が明治43年(1910年)に、農機具を製造・販売会社として創業し、今年で97年目を迎えます。
今、私が当社の代表である経緯は、私が大学生に通っていた頃は、大学闘争が激しく、授業どころではありませんでした。ちょうどその頃に父親が体調を悪くしたもので、大学を中退し、地元戻って父の事業を手伝うようになりました。
現在の業態になったきっかけは、昭和40年(1965年)です。香川県保健所の要請で、農機具の仕組み(特に藁打ち機)を利用して、製麺のための機械を開発してくれないかという依頼がありました。

その頃は、「足踏み」でうどんをこねていたのですが、その時既に香川県は不衛生であるという印象を与えかねない点に危機感を持っておられ、「さぬきうどん」はこんなものだというレッテルを貼られてしまう、将来の「さぬきうどん」の発展に傷をつけたくない、もっと衛生的でおいしいものを提供したいという思いを伝えられました。そこで、「さぬきうどん」独特の麺を製麺機で製造できるよう開発にチャレンジすることになりました。

職人さんが長年の勘で作り上げる麺を完璧に機械で再現することは非常に困難でしたが、昭和43年(1968年)、やっと機械化にこぎつけました。
当時は、製麺業者から猛烈な反発がありましたが、衛生面を考えるとそうせざるを得ない状況でありました。製麺機が開発されると、大量生産が可能になりました。多くの方々に「さぬきうどん」を食していただけることになったことが、現代のさぬきうどんブームになったといってもよいでしょう。


※麺を「足踏み」するということは?
メディアなどでよく報道されている「足踏み」というのは、うどんの「こし」が強くなるというようなイメージに取られていますが、本来の目的は粉と水とを完璧に混ぜて中和して、品質を均一にするためです。本来の「こし」を出すためには、小麦粉のたんぱく質の分量の問題だそうです。たんぱく質と水が反応することによって「グルテン」という物質ができます。その「グルテン」の強さが「こし」を生むわけです。「こし」とは、口当たりは非常にソフトであって、弾力があって、歯ごたえがある。これが「さぬきうどん」の「こし」です。

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