Q.御社の現在の事業内容についてお聞かせください。 当社は、新しいビジネスを展開しているニッチな会社です。 当社が出会った商品は“刃物の世界”です。 まず、タップ再生事業です。 自動車のフェンダーの溶接はスポットというものでされており、鈑金作業をする際などにはそのスポットを取り外して行わなければなりません。現代の車は、鉄板は軽くて、強いボディー構造で人間を守るようになっていて、硬くて強い鉄板を使っているスポットを取り外すにはさらに強い鉄が必要になります。その作業に使われているのが「タップ」と呼ばれるものです。従来タップは再利用が不可能であり、30〜40個のスポットを取るとすぐに使えなくなり廃棄されていましたが、それを高い精度を持った先端をよみがえらせ、再利用できるようにしました。使用済みのタップを回収し、再生したものを配送するという通販形式で事業を展開しています。リサイクルという概念からも環境にやさしい事業だと思います。 そして、それを簡単に研ぐ装置がないかということで製作しているのが、ドリル研磨機などの機械製造です。 機械分野では欠かせないドリルの刃を、簡単に鉛筆削りのように研削する機器を開発し、多くの企業で導入していただいています。「エンミドル底刃研削機 アポロ13」は2003-2004グッドデザイン賞を受賞しました。アジアなどの世界各地から毎日のようにオーダーもいただくようになり、生産が間に合わない状態です。 また、車両機器事業として、車両塗装ブースを製造しており、国内でNo.1のシェアを誇ります。空気が乾燥している時期には静電気が発生し、ゴミが塗装面に付着してしまうため、イオン空間を形成して静電気等を防止し、塗装時の様々な問題を解決した商品です。 |