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「自己に潜む濡れたくない心理を知ろう」 (『セイフティ エクスプレス』平成20年6月号より ※(財)全日本交通安全協会発行 (株)企業開発センター製作) 間もなく雨の多い時期にさしかかります。雨は視界悪化の他、さまざまな危険要因を生みます。今回は雨天時の心理面による危険要因についてみていきましょう。
誰しも雨には濡れたくないと思うものです。この濡れたくないという心理がさまざまな危険要因を生むのです。
たとえば、バックする際、ガラスに水滴が付いていたり、曇っていたりして、安全の確認がしにくい状況であっても、窓を開けると雨に濡れるから嫌だという理由で、いい加減な確認だけでバックしたり、いつもなら、降車して安全確認をする人であっても、雨に濡れるのが嫌で、普段行っている安全確認を怠りバックしてしまうこともあります。
また、荷物を降ろすときも、なるべく濡れないようにするため、屋根のある場所に無理矢理行こうとして、歩行者や建造物と接触するという事故も起こっています。
このように、雨天時は運転者にとって、晴れている日であれば当たり前に行っている安全確認を怠らせてしまうことが往々にあります。
事故は普段当たり前にやっていることを、ついやらなかったときに起こるものです。雨の多いこの時期、運転者自身に潜む濡れたくない心理により、普段以上に危険を招きやすいことをしっかり認識してください。
そして、雨であっても、普段どおり、安全確認を怠らないという確固たる意思でハンドルを握ってください。 ▲このページのTOPへ |