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≪大口倒産≫
☆大口倒産(負債総額10億円以上)
 負債10億円以上の大口倒産は、2か月連続で発生しなかった。

≪今後の見通し≫
☆建設業、運輸業を中心に件数は高水準で推移する可能性は高い。
 県内の倒産は、9月は22件と3か月連続で増加、今年2番目の多さとなった。10億円以上の大型倒産は2か月連続で発生せず、負債は380億円の伊豫商事(株)があった前年同月比では大幅減であったが、前月からは件数に比例して増加する形となった。建設業は9月に今年最多件数、前年は年間で6件であった運輸業は合計で10件に達するなど、発生件数が前年を上回るペースにある業種が多い。近時、原油先物相場は1バレル100ドルを切っているが、未だ不透明感は拭えず、物価の上昇や先行きへの不安感によるマインドの冷え込みから、消費も鈍化傾向が否めない。公共投資や住宅着工戸数も低水準で、内需の動きは引き続き弱く、製造業は高操業状態を維持しているものの、好調を支えてきた外需について、今後、米国の金融不安等の影響が懸念され始めている。建設業や不動産業は、金融機関の業界に対する融資姿勢、審査の厳格化等もあり、全国的に信用収縮から資金調達が困難となるケースが増加している。引き続き売上不足や材料高などから収益が悪化、業績不振にあえいでいる中小企業は多く、先行きへの好転材料は見出し難い状況から、今後も倒産件数は高水準で推移する可能性は高いといわざるを得ない。

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