Ｑ．御社の現在の事業内容についてお聞かせください。

当社は、ドイツ生まれのオーダーシステム家具の製造販売、輸入家具の販売、また日本建築の建具の中で伝統的な「組子」も製造販売しています。

オーダーシステム家具は、「ケルン３２」というオリジナルブランドを立ち上げています。３２ミリ間隔で穴を開けて組み立てるというもので、壁面収納や間仕切り家具、キッチンなども含めて、住空間を有効活用でき、さらに組み合わせで多様な空間を生み出すことができます。
１９９０年にドイツに行った際に、日本の家具というものは、９割以上が西洋風になってしまっているのが現状だということに気付き、ドイツで家具について学んだ方が、これからの日本の生活スタイルにマッチするのではないかということで、ドイツの家具工房に何度も通って技術を習得し、２００１年にオリジナルブランドを立ち上げました。
部屋の天井高や壁面サイズに合わせてオーダーできるため、柔軟な対応が可能で、大変ご好評をいただいています。

また、「組子」は日本建築の建具に欠かせない、障子や戸の桟などで使われる技術で、切り込みを入れた細い板を釘や接着剤を使わず、手の感覚だけで組み合わせて細かい模様を作る、日本の伝統的な技法です。

Ｑ．全国で話題になりました「木製スーパーカー　真庭」についてお聞かせください。

私は、本田宗一郎さんが大好きで、著書で書いていた「我々は起業家であり、お客様は批評家であり、批判家である。」という言葉が大好きです。

その言葉から、お客様はモノがあるから批評や批判ができるのであり、わくわくするものやビックリするものを出して、お客様を驚かすということが大切であると考えています。「常に新しい驚きを発信していこう」という思いから、常識を外れたものをどう作るか、木で作れるものはないのかと考えた結果、今回の木製スーパーカーが出来上がったのです。

今回、木製の車を作るにあたり、「３つのおどろき」にチャレンジしました。
内外装共に木で作れないか、陸運局で法律通りにプレートが取れるか、高速道路を走行できないか、という点です。